Micrococcus属菌株による揮発性石油の利用

概要

論文の詳細を見る
無機塩培養液に単一炭素源として揮発性石油を加えMicrococcus cerificansの一菌株を培養した.培養後残った石油を回収し分析した結果比重, 粘度ともに増大していて, n-パラフィンの含有率が低下していた.このn-パラフィンの除去率は細胞数に対する石油の添加量によってことなることが示された.また対数増殖期の菌のgeneration timeは1.0〜2.5時間であることが示され, 得られた菌体の蛋白質はKjeldhal法で測定した窒素量より算出して乾燥量として68〜75.5%であり, 脂質は抽出後秤量して6.8〜11.6%の値を得ている.
公益社団法人日本生物工学会の論文
1969-09-25