ビタミンE欠乏とシステインプロテアーゼインヒビター
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概要
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ビタミンE (E)欠乏飼料で飼育したラットについて血漿(または血清)および種々の臓器のプロテアーゼインヒビターレベルを測定し、次のような諸結果を得た。1. E欠ラットにおいては血漿α-CPIレベルはE欠が進行するにつれて著しく上昇したが、セリンプロテアーゼインヒビターのレベルはほとんど変わらなかった。2. E欠ラットにおいて血漿α-CPIレベルと血漿ピルビン酸キナーゼ活性との間には高い有意の相関が認められた。3. E欠ラットにおいて精巣のファイシンインヒビターレベルは著しく上昇したがトリプシンインヒビターレベルには変化が認められなかった。4. 肝、心、脾、肺、腎臓、筋肉においてもCPIレベルはE欠によって上昇した。5. E欠により増加した血漿α-CPIおよび組織CPIは免疫学的方法によりTキニノゲンであることがわかった。6. 抗酸化剤であるエトキシキンによりE欠ラットのα-CPI上昇は抑制された。これらの諸結果により、E欠ラットにおけるCPIおよびTキニノゲンの生体防御における役割について考察した。
- 1993-07-25
著者
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