拡張したベルタランフィの成長速度式に基づいたアロメトリー式の解析 : 樹幹における樹高方向と直径方向の相対成長について
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概要
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樹木の絶対成長は拡張したベルタランフィの成長速度式に従うという前提に基づき, 幹の樹高方向と直径方向の相対成長について分析し, アロメトリー式の性格を検討した。結論は以下のようである。絶対成長が理想的な状態を保つ場合は, 幹における樹高方向と直径方向の相対成長は理論的にアロメトリ一式に従う。樹冠内部における幹の樹高方向と直径方向の相対成長は, 樹木の固有な性質を示して, 「等成長」のアロメトリー式で表される。樹冠外部における幹の樹高方向と直径方向の相対成長は, 「始原成長指数」が樹冠長により決まり, 「劣成長」のアロメトリー式で表される。以上の解析によって幹の相対成長に関する「複相アロメトリー」現象を理論的に証明した。
- 日本森林学会の論文
- 1992-07-01
著者
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