スギハムシ幼虫の齢期と幼虫・蛹・成虫の構成割合の動き
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概要
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スギハムシの幼虫の齢期を決定し、野外における各齢幼虫・蠕・成虫の構成状態の動きを知るために本調査が行なわれた。調査は福岡県において1959年から、1962年まで行なわれたもので、試料は林業試験場関西支場で整理した。齢期の決定のため、幼虫の頭部を測定(図一1)したが、その結果は明らかな3つの群にわかれた。したがってスギハムシは3齢をもつものとみてよいであろう。また、各齢の幼虫・蠕・成虫の動きを調べた結果は図一2に示されているように、本種は成虫になるまで幼虫で2回越冬し、満2カ年を要することがわかる。これらの調査によって成虫の出現期をはっきりと知ることができよう。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1965-05-25