トドマツ・アカエゾマツの長日処理
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概要
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トドマツ・アカエゾマツの養苗期間短縮を最終目標として長日処理による生長促進試験を実行した。本報告はそのうち温室内で行なった37年、38年、39年の3年間の結果である。実験にはトドマツの1部を除き発芽後1ヵ月程度の稚苗を用い、砂耕法によって1〜2月から長日処理を開始し、6.5〜11.5ヵ月聞処理を続けた。その詳細は表-1に示してある。その結果長日効果は一般にトドマツよりもアカエゾマツで著しく、自然日長にくらべて8〜10倍の乾物重量増加がみられた。トドマツは2〜4倍であった(詳細は表-2、表-3、図-1〜2参照)。最も適当な照明方法は650〜700ルックス程度の照度で夜中から連続4時間か1時間ずつ中断して2時間照明する方法で、培養液は標準液の2〜3倍液が適当であった。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1965-12-25