インド, カンハ国立野生公園における生態学的研究(II) : 野生有蹄類5種の個体群密度と現存量
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概要
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カンハ野生公園の全域に棲息する23種の野生動物のうちから5種(チタール(Axis axis ERXLEBEN), インドレイヨウ(Antilope cervicapra LINN.), パラシンガジカ(Cervus duvauceli-branderi POCOCK), サンパー(C.unicolor KERR.), ホエジカ(Muntiacus muntjak ZIMMERMANN))について個体群密度と現存量を調査した。両者とも, チタールが最も高い値を示し, インドレイヨウが最も低い値を示した。インド, スリランカ, ネパールの国立公園での研究と比較したばあい, ここで得た値はすべての有蹄類に対してきわめて高い値を示した。とくに調査区IIでは顕著であった。この調査区IIは次のような生物学的条件をそなえている。1)有蹄類が食物とする植物の種類の豊富さと多様性が高い, 2)肉食動物の存在を欠き, 草食動物の個体群が急激に増加している, 3)生物的かく乱, とりわけ人間の活動によるかく乱が少ない。
- 1986-09-25
著者
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カンディア アナンド・クマール
ゴール大学:愛媛大学農学部
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コトワール プレム・チャンド
ゴール大学:リサーチタイガ
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パンディ ラジェンドラ・クマール
ゴール大学
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パンディ ラジェンドラ・クマール
ゴール大学:森林調査研究所