パラコート処理によるマツノマダラカミキリの誘引に関する研究(II) : Lightwood揮発性油分の誘引活性
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概要
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パラコート処理木のマツノマダラカミキリ誘引機構の中で果たすLightwood揮発性油分の役割を知るため, Lightwoodならびにその油分の野外および室内誘引試験を行い, 油分をSP-1000ガラスキャピラリーカラムで分析した。これらの結果, 処理木の諸部位のうちLightwood部のみに誘引活性を認めた。Lightwood揮発性油分単独で誘引活性を示し, これを加熱すると活性は著しく低下した。Lightwoodを特徴づける主要成分は検出されなかった。Lightwoodのへッドガス中の水可溶部から少量のテルベン以外にどんな成分も検出されなかった。これらの結果から水に不溶な微量のマツノマダラカミキリ誘引物質がパラコート誘導Lightwood部中に存在するものと考えられる。
- 日本森林学会の論文
- 1982-09-25
著者
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