電気抵抗法による野外での土壌水分の連続測定に関する研究
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概要
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本報告では, 室内実験で電気抵抗R, 温度Tと土壌の含水比Wとの関係を求めた。そして野外の土壌水分を動的に求めるために, 自記記録計でR, Tを連続的に測定した。その結果, ある範囲でR, TとWとの間に, 直線式が得られた。電気抵抗に関係する水質因子が同一とみなされる同地域での種類の異なる土壌について, その直線式の係数と0.105mm以下の土粒子の重量百分率Pとの間に, きわめて高い相関関係が認められた。そこでWは, R, T, Pの関数として表わすことができた。現地において, 採土円筒から得られた含水比の測定値と計算から求めたWとを各深さ別に比較すると, その適合度は, 密な土層において良好であることが認められた。
- 1977-05-25