寒風害発生地におけるスギ植栽試験
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
東北地方の寒風害発生地帯に植栽したスギを対象に, 被害の発生状況, 生長経過などについて調べた。被害は植栽後5年頃までの間に多く発生するが, その後は樹齢の増加にともない被害の発生もしだいに少なくなる。雪伏処理は植栽初期の寒風害回避にきわめて有効であるが, 植栽後2年間が限度で, その後は雪伏ができなくなり一時かなりの被害をうける。被害木の樹高生長は反復被害を受けている間抑制されているが, その間でも新梢の伸びは, むしろ無被害木のそれよりかなり大きいので, 被害から脱出する樹齢に達する頃までには著しく回復しており, 被害による樹高の停滞は予想したほど大きくないようである。
- 1976-08-25
著者
関連論文
- 東北地方におけるスギ造林地の凍害について
- 寒風害発生地におけるスギ植栽試験
- 植栽スギ苗木の雪伏せの効果
- 319 広葉樹のタネの発芽に関する研究(第2報) : シラカンバのタネの発芽温度と低温湿層処理の効果について(第77回日本林学会大会講演要旨)
- 318 広葉樹のタネの発芽に関する研究(第1報) : コバノヤマハンノキのタネの発芽温度と低温湿層処理の効果について(第77回日本林学会大会講演要旨)
- 609.林木稚苗の栄養生理に関する研究(2) : 苦土の給与期間がスギ稚苗の生育に及ぼす影響
- 608.林木稚苗の栄養生理に関する研究(1) : スギ苗の要素欠乏に関する2,3の実験
- 低温貯蔵スギ, アカマツ苗木の伸長生長と糖分ならびに無機要素の変動