水抜孔をもつ砂防アーチダムの構造模型実験
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概要
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本論は, 砂防アーチダムの設計計算に関する研究の一環として, アーチダムの水抜孔が堤体におよぼす力学的な影響について, これを模型実験によって検証するため, 石コウ・ケイソウ土混合材料からなるダム模型と, 著者の試作による砂防アーチダムの模型実験装置とを用いて, 実験の種類別に, 模型堤体水裏面に生じるたわみと応力を測定したものである。結果として, 次の点が明らかになった。(1)本実験装置の模擬基礎岩盤は, 現実のダムサイトにおける堤体固定支持条件をほぼ満たしていること。(2)水抜孔の存在による応力集中は, 水抜孔の大きさにかかわらず, その周縁部に生じること。(3)砂防アーチダムの水抜孔による集中応力のおよぶ範囲は, 水抜孔周辺の近傍に限られ, アバットメントや天端, 堤底部にまではその影響がおよばないこと。
- 日本森林学会の論文
- 1974-09-25
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