森林經營經濟學説史及之に關係せる文献概觀 (III)
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概要
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關係諸文献目録では, 二三の最重要な一般經濟學及農業經濟學や更に土地評價に關するものを掲載した。森林管理或ひは森林經營組合に關する(Forstwirtschaftsverbande)經濟並經營效果は, 有益な認識の爲の資料となつた。基本問題及關係諸問題若しくは應用方面で用ふる計算方法を示さんが爲に使用した事例は, 時に獨逸國有管理報告から抜萃したものである。國有林以外即ち大小種々なる公有林及私有林の經營より生ずる經濟效果の彙報は, 既に大戰前獨逸森林官がシワパツハと共同して發表して居た。大戰後は一般に重点主義が強化された爲に斯樣な編纂事業は不必要とされたのである。此の戰爭が收まつて, 經營に關する研究論文に對し, 一般公共的要求が再び起つて來ることを心から望む次第である。最後に著者は自論文に就いて一言したい。是等の論文は大部分が最近八年間に執筆され, 其の目的は專問家達及森林管理機關に研究の方法及目的を提供し, 且は專問學科の發達に寄與して, 更に適當な入門となる書物の缺けてゐるのを斷篇的ではあるが補充しやうとするものである。論文は是から創設する經營經濟學の問題設定や研究方法を述べると共に, 經營統計に依る分析を取扱ひ, 猶評價目的設定の外損益計算等の各應用科目の主題に就いて論じた。同時に造林時事問題, 收穫論的認識の外森林政策上の目標も之と關聯させた。
- 1943-03-10
著者
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