チーク(Tectona grandis)林の林分構成と現存量の垂直分布
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概要
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チーク人工林の植物社会学的特性と林木および林床植物の現存量をしらべた。調査した人工林は, インド北部のVindhyan Hillsにある熱帯落葉樹林である。林分は15年生で, 林木は胸高樹幹周囲長によりG_1(10〜20cm), G_2(20〜30cm), G_3(30〜40cm), G_4(40〜50cm), G_5(50〜60cm)の5段階に分けられた。G_4は立木本数, 樹高, 胸高断面積合計, 樹冠長で最高の値を示した。林床では陰性植物のOplismenus burmaniiが優占していて, 指標植物の役をしていた。樹幹周囲長に対する樹高, 樹冠長, 樹冠周囲および林木の部位別現存量等の対数変換値間の相関は高い。最大の現存量は幹での最下層であり, 枝葉のそれは幹の中央層であった。林床植生の地上部現存量は10月に最大となり, 地下部のそれは11月に最大となり, 林分全現存量の27.9%は林床植物であった。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1980-04-25
著者
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Singh Ashok
千葉大学理学部
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Misra Kailash
Lab. Of Ecol. Dep. Of Botany Banaras Hindu Univ.
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PANDEY Virendra
Lab. of Ecol., Dep. of Botany, Banaras Hindu Univ.
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Pandey Virendra
Lab. Of Ecol. Dep. Of Botany Banaras Hindu Univ.