林地における土壌水分の動態(I)
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概要
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林地における傾斜地の土壌水分の動態を明らかにする目的で, 土壌中の種々の深さにテンショメーターを埋設し, 降水に対応する土壌水分の動き, ならびに降水後の土壌水分の変化を観察した。その結果, 1)土壌水分張力は, 5mm以上の降水に対してきわめて敏感に変化した。2)観測期間を通じて各土壌とも, ほぼpF1.0〜2.7の範囲内で変動したが, 土壌型ごとに特徴のある動きを示した。3)土壌水分の断面における垂直的な変化は, 土壌層位の理学性, ならびに斜面の位置により特徴がみられた。4)降水終了後の脱水の速さは, 時期的に一定傾向の変化がみられたが, 各土壌とも9月において最も速いようであった。
- 一般社団法人日本森林学会の論文
- 1970-08-25