カラマツ樹幹の細りについて
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概要
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KUNZEの幹曲線式y^2=ax^b…(1) から, 容易に単木の細りを算出することができる。すなわち, yは, 梢端から, xの距離の点での半径として与えられる。なお, b, aは定数である。(1) 式の両辺の対数をとると, log y=1/2 log a+1/2 b log xとなり, ここで, log y=Y, 1/2 log a=A, 1/2 b=B, log x=Xとおけば, Y=A+BX…(2)となり, 一次式で示すことができる。(2) 式の定数, A, Bは, 単木毎に最小二乗法で求められ, このA, Bを, 胸高直径と, 両定数を加えた(A+B)との関係にむすびつけて, 胸高直径, 地上高別の細り表を作った。1) この曲線式は根張りの影響のある胸高までと, 梢端部2 mは, よい適合を示さなかった。2) 定数A, Bと, 胸高直径, 樹高, および形率(地上高1.2 mの点の直径d_<1.2>と, 地上高2.2 m, 3.2 mの直径d_<2.2>, d_<3.2>との比, d_<2.2>の比, すなわち, E=d_<2.2>/d_<1.2>, F=d_<3.2>/d_<1.2>, G=d<3.2>/d_<2.2>)との関係は良くなかった。3) (A+B)と胸高直径, 定数Aと(A+B), との相関は高く, ほぼ0.65,および0.60ぐらいであった。4) (A+B)と胸高直径, およびAと(A+B)との関係を用いて, A, Bを, 各直径階毎に求め胸高直径, 地上高別の細り表を作ることができた。
- 日本森林学会の論文
- 1963-05-25
著者
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