森林から得られる主観的情報の価値とその評価
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概要
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本論文では森林から得られる主観的情報の価値を定量的に評価する方法について理論的な考察を行った。情報の定量化を行う手法として、「情報量」に関しては「シャノン情報理論」を用い、「暖昧さ」に関しては「ファジィ理論」を中心に用いた。また、情報量は確率の対数的測度であるエントロピーを用いて表した。ここでは、理論的考察の1例として、相反する二つの方法((1)測高器を用いた計測、(2)目測)を用いて樹高測定を行った場合、その情報量がどのように違うかをエントロピー計算を用いて比較・検討した。その結果、データを取る方法が主観的であっても、適当なメンバーシップ関数を用いればそれほど情報抽出能力は低下しないことがわかった。また、このような主観的にデータをとる方法は厳密にとる方法に対して、比較的測定が簡単であり大きな利点となる。
- 日本森林学会の論文
- 1995-03-01
著者
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