野外におけるカラフトヒゲナガカミキリの幼虫休眠の覚醒時期
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概要
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野外条件下におけるカラフトヒゲナガカミキリの休眠覚醒時期を明らかにするために、蛹室内の幼虫を屋外から25℃で12時間明期12時間暗期の一定条件下に移し、成虫が脱出するまでの期間を調査した。幼虫の搬入はU月から3月までの間に9回行った。1月下旬までは搬入が遅れるほど成虫の脱出までの期間が短くなった。1月下旬から3月中旬の間に搬入した場合、脱出までの期間は同じであったが、それ以後の搬入では短くなった。また、1月下旬から3月中旬の間に幼虫を搬入した場合、成虫の脱出は斉一化した。これらの結果から、本種の休眠覚醒時期は1月下旬であると結論づけられた。
- 日本森林学会の論文
- 1994-01-01
著者
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