収穫規整におけるファジィ線形計画法の応用について
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概要
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通常の線形計画法における制約条件の境界をファジィ制約とし, 目的関数もファジィ目標とすることによって, より複雑な現実の状況をモデル化することができ, 私たちの感覚や思考に近づいた計画問題を定式化することが可能となる。ここでは収穫規整に対して, ファジィ線形計画法を応用することを試みた。ファジィな状況を規定するメンバーシップ関数が線形で表現されるならば, ファジィ線形計画問題は, 通常の線形計画問題に変換され, 定式化, 解法の双方とも容易に理解することができる。ファジィ線形計画問題における最適解はその基礎理論であるファジィ集合論が持つ性質のために, 通常の線形計画問題の解を包含するものであり, 収穫規整への応用における本手法の柔軟性が認められた。
- 日本森林学会の論文
- 1990-05-01
著者
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