電子メディアの複製と著作権(<特集>メディアの保存と管理)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
「電子メディアの複製と著作権」には, 保存資料を電子媒体に複製するための著作権と電子媒体の資料を提供するために複製(いわゆる複写サービス)する著作権の二つの意味がある。前者は紙媒体で保存されている資料の電子化であり, 後者は電子出版物など電子化された媒体を閲覧し, 複写して利用する際の問題である。この二つは, 図書館業務全体から見れば, ひとつの流れのなかで捉えられるが, 著作権的視野で見れば, 意味はかなり違う。ここでは, 著作権的視野で, この二つを見ていくことにした。そこから浮き彫りになるのは, 現行著作権法の制限規定がデジタル化, ネットワーク化に対応していないということである。
- 2000-07-01