出生前後のウサギ気管粘膜における線毛の出現および線毛運動について : 高速度ビデオ, マイクロフォトオッシレーション法および電子顕微鏡による研究
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概要
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ウサギの胎生後期から生後9日における気管の線毛細胞の発生を観察した。線毛細胞の観察には走査型および透過型電顕を, 線毛運動の観察にはマイクロフォトオッシレーション法および高速度ビデオカメラを用いた。その結果, 線毛は走査型電顕下には胎生24日, また線毛運動は高速度ビデオによる観察で24日にはじめて見い出された。短い新生線毛にはその動きに線毛相互の協調性は認められなかったが, 成熟した長さを持つ線毛には線毛運動の協調性が認められた。線毛細胞の密度は胎生日が進むにつれ漸増して, 胎生29日にはおよそ気道粘膜表面の30%に達した。出生後も, 線毛形成の速度は低下するものの, なお増加をつづけ, 出生9日には約47%に達した。
- 日本呼吸器内視鏡学会の論文
- 1991-11-25
著者
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