気管支肺炎を繰り返した Tracheobronchopathia osteoplastica の 1 例

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概要

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症例は75歳男子, 繰り返す気管支肺炎にて来院。胸部X線写真で気管・気管支狭窄と肺炎様陰影を認めたため, 肺癌を疑い喀痰細胞診, CTスキャン, ^<67>Gaスキャンを行なったが陰性。気管支ファイバースコピーで気管・気管支の高度の狭窄と大小の結節隆起を認めた。結節部は非常に確く鉗除困難なほどであったが, 組織検査よりtracheobronchopathia osteoplasticaと診断された。気管・気管支狭窄が著明で膜性壁も認められなかったこと, 呼吸機能検査で典型的な中枢閉塞パターンを示したことが診断上興味深いものであった。昭和54年より3年間胸部X線写真上で気管・気管支狭窄がほとんど進行していなかったことは本疾患の予後を考えるうえで大きな示唆を与えた。また, 本例が梅毒, 慢性副鼻腔炎を合併していたことが本症の発生といかなる関係にあるかは不明である。
日本呼吸器内視鏡学会の論文
1983-09-25

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