気管支鏡検査が循環生態に及ぼす影響
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概要
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慢性呼吸不全の25症例を対象として気管支鏡検査が循環動態に及ぼす影響を肺動脈圧, 体血圧, 心電図の持続的モニター, および血液ガスの経時的測定を行なって検討した。気管支ファイバースコープ(以下BFSと省略)による気道負荷の結果, 肺動脈平均圧, 収縮期血圧, 心拍数はいずれも有意の上昇を示し, 経気管支的肺生検, 擦過細胞診, 気管支-肺胞洗浄などの操作を行なわない場合には検査開始約1分後に最高値を示した。検査前の肺動脈平均圧が29mmHg以上の肺高血圧群では, 検査によって肺動脈平均圧の上昇はとくに著明であった。また肺動脈平均圧変動が12mmHg以上を示した症例はHugh Jones呼吸困難分類のIV, V群のみに認められた。
- 1983-09-25
著者
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