気管支鏡診断・治療の進歩 : 気管支超音波検査の変遷
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概要
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肺がんの進行度/病期診断について. ヘリカルCT、マルチスライスCTによる3D画像やvirtual bronchoscopy画像, MRI, PETなどの進歩により画像診断が進んできている. また内視鏡的にも, 蛍光気管支内視鏡(light-induced fluoresc enceendoscope:LIFE)などの早期がん/metaplasiaを検出するための方法も導入されてきている. しかし, これらの方法を用いても, 気管支壁内, 気管支周囲などについては十分に診断できるとはいえない. 気管支超音波検査(endobronchial ultrasonography, 以下EBUS)は気管支ファイバー(BF)下に超音波プローブを用いて気管支腔内より局所を観察するものであり, 気管支壁内および気管支周囲の病変について診断可能である. 目的、対象 EBUSの主な目的としては, 肺がんの進行度の診断とそれに基づく病期診断であり, 病期診断は治療法の決定に重要である. 肺門部早期がん疑いであれば光線力学的療法(photodynamic therapy:PDT)の適応, 手術、放射線治療適応の選択に, 局所浸潤疑い, 肺門/縦隔リンパ節腫大疑いであれば手術か放射線化学療法の適応かの選択に重要である.
- 2004-09-25
著者
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小河原 光正
独立行政法人国立病院機構近畿中央胸部疾患センター 内科
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小河原 光正
独立行政法人国立病院機構近畿中央胸部疾患センタ-呼吸器科
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小河原 光正
独立行政法人国立病院機構大阪医療センター呼吸器内科
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