ヒト気管支の神経線維の電子顕微鏡的検討
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概要
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ヒト気管支の神経線維を電顕で観察した。びまん性肺疾患・閉塞性肺疾患がなく肺葉切除を行った15例から標本を得, 主に区域気管支レベルを観察した。神経末端の小型芯なし小胞(SAGV : small agranular vesicle), 大型芯あり小胞(LGV : large granular vesicle), 小型芯あり小胞(SGV : small granular vesicle)の比率に基づいて神経線維をアドレナリン作動性神経線維, コリン作動性神経線維, 非アドレナリン性抑制性神経線維に分類した。その結果, 区域気管支レベルでは気管支平滑筋, 気管支腺, 気管支動脈平滑筋, 肺動脈平滑筋の周囲にコリン作動性神経線維, 非アドレナリン性抑制神経線維が分布していた。特に気管支平滑筋, 気管支腺分泌細胞・筋上皮細胞とこれらの神経線維が直接に接する部位が確認された。これに対しアドレナリン作動性神経線維の分布は疎であった。気管支平滑筋・気管支腺・肺動脈・気管支動脈の神経支配は主にコリン作動性神経線維, 非アドレナリン性抑制性神経線維であることが推定された。
- 1992-07-25
論文 | ランダム
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