経気管支生検で虫卵と肉芽腫を証明し得た肺吸虫症の1例
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概要
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44歳, 男性。血痰, 咳嗽を主訴に来院。胸部X線およびCTで左舌区に結節影を認め, 肺癌を疑い, 気管支鏡検査を施行したところ, 経気管支生検で数個の虫卵と肉芽腫を認めた。気管支洗浄液中にも虫卵を認めた。Dot-ELISA法により, ウェステルマン肺吸虫, 宮崎肺吸虫に対する血清中IgG抗体陽性で, 前者に対する抗体価が高く, ウェステルマン肺吸虫症と診断した。詳細な病歴聴取によっても感染経路は明らかでなかった。プラジカンテルの投与により, 陰影の改善, 血清抗体価の低下を認め, 有効と判断した。
- 2000-07-25
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