遅延を考慮したジッタレギュレータの解析
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概要
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マルチメディアデータをネットワーク経由で配送して円滑に再生するには個々のパケットの遅延のゆらぎ(ジッタ)を抑えることが大切である。本稿では、配送経路途中にあるルータにおいて、パケットをバッファリングすることによりジッタを吸収するオンラインアルゴリズムを取り扱う。従来研究ではルータ内のバッファ数のみに着目してアルゴリズムを解析していた。本稿ではそれに加えて、通信のリアルタイム性を考慮し、ルータ内にパケットを保持できる時間に上限があるという条件を新規に導入して解析を行った。その結果、オンラインアルゴリズムのcompetitivenessはバッファ数よりもむしろルータ内のパケット存在時間に依存するという結果を得た。また、我々が提案したオンラインアルゴリズムがジッタをどれだけ定量的に吸収するかについても考察を与えた。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2000-03-21