3次元ユーザインタフェースと拡張現実感を用いた情報ブラウジング手法に関する研究
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
計算機ネットワーク環境の爆発的な普及は大規模な情報を利用する機会を増加させ, 情報のブラウジング手法への注目を集めた.情報のブラウジング時には対象となる情報の全体構造と注目部分の詳細な内容が同時に把握できることが望ましい.しかし, 一般的な計算機環境ではこれらを同時に把握する環境は提供されていない.そこで, 本論文では情報の全体構造と注目部分の詳細な内容の同時把握を可能にする情報作業空間の構築を目的とする.まず1章で情報作業空間の発展について述べ, 本研究の目的と意義を整理する.次に2章では, 情報構造を効果的にブラウジングするための情報視覚化手法について検討し, 順序付き階層構造の3次元視覚化手法を提案する.提案手法の有効性はブラウジングを想定した評価実験により確認された.3章では情報作業空間全体と注目部分の詳細を同時に提示するために, CRTと透過型Head Mounted Display(HMD)を併用する拡張現実感による情報提示手法を提案する.提案手法の有効製は評価実験により確認された.4章では3章の手法で用いる拡張現実環境における位置ずれ問題をコンピュータビジョンの手法を適用して解決し, ビデオシースルー型拡張現実環境提示システムを試作してその有効性を確認した.最後に5章で全体を総括する.
- 2000-11-01