画像のノイズ領域を利用したデータハイディングの一手法(<特集>コンテンツ制作のための形状処理と一般)
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概要
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本報告では, 一枚の画像に大量のデータを埋め込むデータハイディングの手法を新たに提案する.我々の手法は, BPCSステガノグラフィと同様に, 画像のノイズ領域の画素データを可逆的にノイズ状に変換したデータと置き換えることで画像にデータを埋め込む.BPCSステガノグラフィではノイズ領域を複雑度という尺度により判別する.本研究では, 複雑度の性質を調べ, あわせて均一度という尺度を新たに導入することで, ノイズ領域をより的確に判別できるようにした.またこれらの尺度を利用して埋め込むデータをノイズ状に変換するために, 本研究ではM系列を用いた.実験では, フルカラー画像に対して, その51%にあたる大きさのデータを画像を損なうことなく埋め込むことができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2001-02-16