情報ネットワーク社会における新しい価値観の創造
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概要
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私たちはいま「高度情報社会」と呼ばれる新しい文明社会の入り口にいる。その文明の基盤は高度な情報ネットワークであり、20世紀の工業社会とは質的に大きく異なっている。その社会の特徴を端的に言えば、人々の価値観の多様化が進み、個人または小組織のネットワークによって運営される社会---ということになろうか。工業社会の時代に推進された巨大組織の構築、それを支えるための均質な資質を持った人材の育成は、いまや個人にとっても社会にとってもマイナス要因でしかない。この変化に伴い、教育や学習環境のあり方も当然変わらなければならない。情報教育は、個人が新しい文明社会を生きるために必要な価値観と資質を養う任務を負っている。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-11-15