腰椎椎間関節症のX線学的検討
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概要
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腰痛の大きな原因の一つである腰椎椎間関節症における推間関節の形態的特徴について,腰椎椎間関節ブロックにて症状が8割以上軽快した474例(625関節)に対しX線学的検討を行った.また,軽微な外傷,腰痛のない骨粗鬆症等の非椎間関節症120例(1200)関節を比較対象とした.椎間関節の形態をX線斜位像を用いて正常型(N型),変形性関節症型(OA型),適合不良型(MA型),破壊型(De型),形成不全型(Dy型),さらに適合不良型を開大型(V型),亜脱臼型(SL型)に分類した.椎間関節症のほとんどは,単純X線斜位像で形態的な異常を認めており,その形態はOA型を示すものが最も多く,ついでSL型であった.椎間関節症の罹患高位はL4/5が大半を占め,下位3椎間が多かった.X線斜位像における椎間関節の形態は,腰椎椎間関節症の診断の指標の1つとなる.
- 山口大学医学会の論文
- 2003-08-31
著者
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