7. セラミックガスタービンの応用展開(<特集>100kW自動車用セラミックガスタービン開発プロジェクト)
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概要
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自動車用エンジンとして開発をスタートしたCGTは、エネルギーの多様化、大気汚染、地球環境に及ぼすC0_2問題など、ますます重要になる諸問題に対応できるエンジンとして、国内外で期待されている。CGTエンジンの開発と併行して、(財)石油産業活性化センター(PEC)では、CGTの特性を最も活かすことのできる、応用システムに関する調査を実施した。それは、開発中のCGTの実験値や、関連技術に関する新しいデータに基づいてのシミュレーションである。自動車用では、清浄な排気と燃費の良いシステムの中で、最も近い将来に実現性のあるものとして、CGTと電気自動車の特長を合わせ持ったシステムとして期待されるCGT/バッテリー・ハイブリッドシステムに焦点を絞った。調査の結果、このハイブリッドシステムは、排気が清浄でかつ高い効率が達成できる見込みが得られた。また、コージェネレーションシステムについては、国内に設置されたコージェネレーションシステムは、法規制の柔軟化が進む中で、効率的な分散型電源として今後の普及拡大が期待されている。更に、CGTは高効率、低排気であることに加え、小型低騒音、低振動、冷却水不要という特長があるので、屋内の設置条件でも制約が少なく、小住宅用の小型コージェネレーション用エンジンとしても有望である。
- 公益社団法人日本ガスタービン学会の論文
- 1997-09-10