RNSplicer:ローカルネットワークサービス連結接続モデルの提案と実装(ネットワーク)
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概要
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本論文では, ローカルネットワークにおけるサービスディスカバリの技術を用いることにより, VPN各種やSoftEtherなどとは違うアプローチで, 複数のローカルネットワークサービスを連結接続して, リモートネットワークからそれらサービスにアクセスするアーキテクチャモデル「Tunneling with Service Discovery」を提案する.そのアーキテクチャモデルは, サービスディスカバリの連結機能とサービス自体の中継機能から構成される.まず, このモデルでは, サービスディスカバリのリスティング機能を用いて, ローカルネットワークにおけるサービス情報をダイナミックに集約するサーバを用意する.次に, サーバから得るサービス情報を基に, クライアントのローカルホストにサービスをマッピングし, そのサービスをクライアントのローカルネットワークのサービスディスカバリに登録する.これにより, 擬似的にほかのローカルネットワークのサービスを, 自分のネットワークのサービスとして自動的に利用することが可能になる.このモデルを用いることで, リモートネットワークからVPNでローカルネットワークに接続する場合ではなしえない, 1方向アクセス, マルチプルロダイン, 多段アクセスが可能になる.また, それにともなったネットワーク構成の変更の必要も生じない.本研究での実装においては, サービスディスカバリの技術としてMulticast DNS (mDNS)を用いて, ローカルネットワークサービス連結接続ソフトウェア「RNSplicer」の開発を行った.このソフトウェアにより, Mac OS Xで標準的に利用されるBonjour(旧名Rendezvous)で提供されるローカルネットワークサービスを中継可能にした.
- 2005-08-15
著者
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水上 智雄
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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長 健二朗
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科
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水上 智雄
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科:ソフトバンクパブリッシング株式会社
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長 健二朗
北陸先端科学技術大学院大学情報科学研究科:iij技術研究所