メタノール改質型ガスタービン発電システムの実証試験(<特集>メタノール利用発電システム)
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概要
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メタノール改質型ガスタービン発電は、わが国における石油代替エネルギーの一つであるメタノールを燃料とし、その特性である改質反応を熱回収に利用して熱効率の向上を図る新発電技術として期待されている。メタノール改質反応は、比較的低温(約250℃〜350℃)でメタノールが水蒸気と反応して、水素と二酸化炭素に改質分解する吸熱反応である。この吸熱反応の性質を利用してガスタービン排熱約500℃)を有効に回収することができる。本システムは、この改質反応による熱回収の他、排熱を利用して改質反応に必要なメタノールガス及び水蒸気の発生、ガスタービン燃焼用空気の予熱等を行い、トータルの熱効率の向上を図るものである。本稿では、このメタノール改質型ガスタービン発電技術を確立するため、改質触媒、熱回収・反応プロセス技術及び改質ガス燃焼技術等の要素技術を組み合わせた1,000kW級のトータルシステムプラント(パイロットプラント)により、1988年度から約6年間実施された実証試験の成果について報告する。
- 1996-12-10
著者
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