航空機用ターボチャージャ
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概要
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航空機用ターボチャージャーとは航空機用レシプロエンジンに使われるターボチャージャーであり、通常はエンジンを過給するばかりではなく航空機の室内も同時に加圧する。量産用としてターボチャージャーが軍用機以外のものに採用されたのは1962年モデルのベル社の47G-3B型ヘリコプターとセスナ社の320型小型飛行機が最初である。この2機種で航空機用ターボチャージャーの実用性と信頼性が証明され1963年以降その実用が急速に拡大していった。過去10年間に共産圏を除いた全世界で約6万台の航空機用レシプロエンジンが生産され、その内約1万6千台にターボチャージャーが使用されている。その内のかなりのものは1台のエンジンに2台のターボチャージャーを使用しているので、ターボチャージャーの台数としては約2万2千台程度である。最近は航空機用レシプロエンジンの生産はあまり多くなく年間約1500台程度であり、その約30%にターボチャージャーが使われている。ターボチャージャーの装着率は除々に増えている。以前はギャレットとレジャイが60対40程度の割合でシェアを2分していたが、レジャイがギャレットの傘下になった現在ではギャレットが100%のシェアを持っている。
- 公益社団法人日本ガスタービン学会の論文
- 1987-06-10