レンズアレイを用いた多段光接続網 (<特集>並列処理)
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概要
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電子デバイスの高密度化,高速化に伴い,配線量の増加,信号伝播の遅延,配線路の帯域制限などの問題が,表面化している.これらの問題は,自由空間伝播光の有する高並列,無誘導,高帯域,高速等の性質によって,解決できる可能性がある.特に,レンズアレイを用いて,光源の像を受光素子に結ぶ方法は,単純構成かつ高光利用率である.この論文では,新しいレンズ構成による光配線法を用いて,種々の多段接続網が構成されることを示し,レンズを用いた光配線に適した新しいセルフルーティングなネットワークを提案した.これらのネットワークを,レンズの収差や光利用率の点から評価し,提案したネットワークの有効性を確認した.このネットワークの配線原理を確認するために,平均62.5μmと125μmの平板マイクロレンズアレイを試作し,31.25μm ピッチで配列されている直径10μmのパタンを結像して,所望の結果を得た.また,並列プロセッサのボード間インタコネクションに用いる場合の実装技術や具体的なプロセッサの配冠方法について検討した.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1991-07-15