データ駆動計算機EDDENのアーキテクチャ (<特集>並列処理)

概要

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我々は,実用的な並列処理計算機の実現に向け,要素プロセッサ数1,000台規模の高並列データ駆動計算機EDDEN(Enhanced Data Driven ENgine)を開発中である.本研究では,データ駆動方式の演算処理機能とプロセッサ結合網の要素としての通信制御機能を兼ね備えた要素プロセッサを1チップのLSI上に実現し,これを多数台結合した大規模データ駆動計算機の稼動を目指している.本論文では,まずEDDENにおけるプロセッサ結合網である自己ルーティング方式のトーラス結合網,次にEDDENのLSIの概要を述べた後,各プロセッサにおける通信制御,セルフルーティング方式の詳細,実行制御方式の詳細を述べ,EDDENを明らかにする.要素プロセッサLSIは,当社のCMOS1.2μm ルールのプロセスを用い,循環パイプライン式の演算ユニット,トーラス結合網に基づく通信制御ユニット等を1チップに集積化している.回路規模は約32万トランジスタである.また,浮動少数点ALU,乗算機を内蔵しており,単一プロセッサの最大性能は10MFLOPSである.実行制御方式としては,オペランド待ち合わせ方式の改良による持ち合わせのメモリの小容量化,循環パイプライン上の演算と並列的に可能なベクトル演算機構の導入などの特長をもつ.
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-07-15

データ駆動計算機EDDENのアーキテクチャ (<特集>並列処理)

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