マルチ・チャネルの対人コミュニケーションの心理学(特別トラック2(ヒューマンインタフェース))
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
対人コミュニケーションには相応のメッセージ特性を踏まえた多くのチャネルが用いられている.しかも, メッセージの記号化, 解読のプロセス自体も含め, 対人関係に与える意味を考えるならば言語的・非言語的なチャネルは相互に独立ではなく, 互いに密接な関係を持っている.これまでの知見を踏まえて, 発話と視線チャネル, 身体距離間の相関的・相補的関係, さらに, 円滑で親密な対人関係を築くためのルールとして知られている同調傾向, 親密性平衡モデルなどを中心にして, 対人関係の展開におけるコミュニケーションの役割, また, 我々のコミュニケーション・スキルの重要性を示す研究なども紹介する.また, 近年のネットワークコミュニケーションの進展に応じて, メディアの役割自体も変わってきつつある.メディアの持つ社会的存在感とも関連させながら, コミュニケーションの持つ今日的意味, 将来に向けての課題について考える.
- 2002-02-05
著者
関連論文
- 非言語コミュニケーションと個人差,パーソナリティ(経常的研究交流委員会企画シンポジウム(2))
- 対人的な適応に働く個人的、文化的要因を考える : 対人関係のスキルを探る
- 複数観衆問題への対処行動としての補償的自己高揚呈示
- 青年期の愛着スタイルと社会的適応性
- マルチ・チャネルの対人コミュニケーションの心理学(特別トラック2(ヒューマンインタフェース))
- 池田謙一・唐沢穣・工藤恵理子・村本由紀子(著), 『社会心理学』, 2010年, 有斐閣
- 第23回研究大会シンポジウム : 配慮言語行動研究の新地平 -歴史的・社会的・コミュニケーション的なアプローチの連携から見えるもの-
- 恋愛関係における相互作用構造の研究--階層的データ解析による間主観性の分析