スピーチ「e-Japanへの産業界サイドの期待と要望」
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概要
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e-Japan戦略には, 「我が国が5年以内に世界最先端のIT国家になる」という大きな目標が設定されており, 重点計画案も214項目に及ぶ施策を抜き出し, それぞれの担当省庁と時期を明記したことは, 高く評価できるものである.ただ, 我が国の情報通信技術が世界をリードする新しいコンセプトや革新技術を出せないでいる現状において, 情報通信技術の新技術を生み出す研究開発への具体的な施策が出せていないのには不十分さを感じる.情報通信技術の基盤研究開発に相当な投資をしなければ, 日本はますますIT後進国から脱皮できない状況になってしまうと危惧を感じる.日本でIT革命が成功するには, 日本がIT分野で世界最高水準の技術を持ち, グローバルスタンダード製品を開発し, 製品が世界で使われ, 世界へ貢献しつつ, 日本人が世界卜ップレベルのIT利用者になることが, 必要な条件である.特に, グローバルな競争力が弱システム, ソフトウェア分野の一層の強化を産官学で真剣に考え, 効果のある施策を実行しなければなければならないと痛感している.産業界から, あるべき姿, 何をすべきか, どのようにすべきかについて意見を申し上げたい.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-02-05
著者
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