協調学習技術の標準化 : 日本の提案活動の報告
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概要
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1990年頃からネットワークを活用した協調学習支援システムの開発や実適用, 商用化がなされている.しかし, これらは個別に開発されており, データや部品に互換性がない.そのため, 多大な労力で巧妙に計画された協調学習環境の設定データの再利用や, 学習活動ログデータの再利用, 対話ツール, 共有可能エディタなどの協調学習活動支援部品群の再利用ができない.この状況の解決を狙い, 日本は協調学習の標準化をISO/IEC JTC 1/SC 36に提案し, 現在, 規格を作成している.本報告では, まず標準化対象となる協調学習システムのモデルを説明し, その中で日本が提案した標準化項目の位置付けを述べ, 標準化項目の中で「学習者間インタラクションスキーム」を中心に具体的な提案内容を見ていく.協調学習標準化ワーキンググループの第1回国際会議(2001年9月20日〜22日)での他国の提案や日本提案への反応も紹介する予定である.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 2001-09-15