イネいもち病菌菌糸の胞子形成におよぼす宿主の抑制効果の品種間差異
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
いもち病菌の3菌系の宿主植物上での病斑形成と胞子形成へのイネの5あるいは10品種の抵抗性を温室で試験した。胞子形成に対する抵抗性の品種間差異は1回の実験では認められず, 2, 3回実験を繰返すことにより認められるが, 病斑形成に対する抵抗性の品種間差異は, その抵抗性指標に用いた病原力の環境変異が大きいため, 1回の実験で認められるときと認められないときがあった。しかしながら, 圃場抵抗性との相関関係は胞子形成に対する抵抗性よりも病斑形成に対する抵抗性の方が大きかった。病斑形成への抵抗性と胞子形成への抵抗性との間に相関関係は認められなかった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1973-09-30
著者
関連論文
- 青森県におけるイネ品種ハマアサヒからから採集したいもち病菌株の病原性検定〔英文〕
- (23) 植物病害抵抗性遺伝子の発現を抑制するサプレッサー遺伝子の優性罹病性遺伝子としての意義 (関東部会)
- (34) 新潟県におけるイネいもち病菌の病原性遺伝子の集団遺伝学的解析 (昭和62年度地域部会講演要旨(秋季関東部会講演要旨)
- (15) 抵抗性品種上から採取した菌株の非病原性遺伝子構成とそれに関する集団遺伝子学的考察 (秋季関東部会)
- イネいもち病菌菌糸の胞子形成におよぼす宿主の抑制効果の品種間差異
- (14) 病原菌集団内の病原性遺伝子数の分布のシミュレーションによる解析 (昭和60年度地域部会講演要旨(秋季関東部会))
- (52) 病原菌集団内の病原性遺伝子数の分布のシミュレーションによる解析 (昭和60年度地域部会講演要旨(夏季関東部会))
- イネいもち病に関する抵抗性遺伝子型分布とレース分布からの安定化選択の推定