モウソウチクに生ずる一新属 Neopycnodothis
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概要
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1960年1月,茨城県水戸市でモウソウチクの枯死地下茎上に1種の不完全菌が発見された。この菌は地下茎に大きい柄子殻子座を生じ,子座内に 2, 3 の柄子殻窩を生ずる。柄胞子は単胞,楕円形,褐色〜黒褐色で,厚い膜と大きい粗い疣を有する。Haplosporella Speg., Metabotryon Syd., Pycnodothis Stev.など本菌類似属と比較したが,本菌は子座がほとんど表生であって,基質内に貫入する柱状の hypostroma をもたないこと,柄胞子が厚膜で疣を有すること,などからこれら既知の属菌とはあきらかに異なる。したがって本菌を不完全菌類球穀菌科の一新属として Neopycnodothis 属を創設し,種名を N. phyllostachydis と命名記載した。
- 日本植物病理学会の論文
- 1965-05-31
著者
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- モウソウチクに生ずる一新属 Neopycnodothis