モザイク病となつた煙草の氣孔の孔邊細胞にも異常小體は存在する
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
著者等(1935)は既に, モザイク病となつた煙草 (秦野種) の氣孔の孔邊細胞にも X-body 及びその他の異常小體の見られることを報じたが, 最近 SHEFFIELD, F. M. L. (1936) は, モザイク病に侵された煙草の気孔の孔邊細胞には細胞内異常小體は存在しないと述べてゐる。そこで著者等は再び同じ材料を調べ, X-body 及び striate material 等が孔邊細胞中に明かに存在することを確め得た (寫眞1, 2)。研究に際しては醋酸カーミン法によつたが, これ等異常小體は醋酸によつて次第に侵されることもわかつた。SHEFFIELD は CARNOY 液で固定し, FEULGEN の核染色法とオレンヂ G. とによる染色方法で觀察してゐるから, その操作中に孔邊細胞の異常小體は破壊されたものと想像される。
- 日本植物病理学会の論文
- 1937-03-30
著者
-
Yuasa Akira
Tokugawa Institute For Biological Research
-
HIRAYAMA Shigekatsu
Tokugawa Institute for Biological Research
関連論文
- モザイク病となつた煙草の氣孔の孔邊細胞にも異常小體は存在する
- CYTOLOGICAL TECHNIQUE FOR STUDYING THE MORPHOLOGY OF SPERMATOZOIDS OF PTERIDOPHYTA