TMV感染に対する N. rusticaの反応に及ぼすポリアクリル酸又はベノミルの影響
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概要
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根を切除して茎植物とした N. rusticaの茎下部からこれらの薬剤を吸収させ, TMV感染に対するこの植物の反応に及ぼす影響を調べた。ポリアクリル酸は, 薬害を起こさない1 mg/ml以下の濃度では, N. rusticaの反応に対し何ら影響を与えなかった。しかし, Samsun NN, Xanthi-ncタバコに対しては, 以前の報告にあるように, 局部病斑数と病斑サイズを減少させた。ベノミルは, 0.25〜1 mg/mlの濃度範囲では, N. rusticaに生ずる局部病斑数には影響しなかったが, 局部病斑と頂端えその発現時期を早める傾向を示した。ベノミルは又, Samsun NNタバコの局部病斑形成には何ら影響を与えなかったが, これまでの報告にあるように, Samsumタバコのモザイク病徴の発現を阻止した。
- 日本植物病理学会の論文
- 1985-12-25
著者
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