Erwinia 属細菌蛋白質の O'Farrell 2次元電気泳動法による比較
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概要
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Erwinia 属細菌22株の蛋白質を O'Farrell の2次元電気泳動法により分析・比較した結果, 1つの外膜蛋白質の等電点および分子量と細菌の全蛋白質の2次元電気泳動パターンには菌株間で明瞭な違いが見られた。外膜蛋白質は Erwinia 属の主なグループの herbicola, amylovora および carotovora グループにそれぞれ属する E. herbicola, E. rubrifaciens, E. carotovora の間で明らかな違いが見られ, また E. carotovora に属する菌株でも異なる植物から分離された菌株間では明らかに異なっていた。しかしジャガイモから分離された異なる菌株間では明らかな違いは見られなかった。全蛋白質の2次元電気泳動パターンでは, E. herbicola, E. rubrifaciens, E. carotovora の間で主要スポットの分布に明らかな違いが見られた。E. carotovora に属する菌株間では主要スポットの分布は相互に似ていたが, それらの正確な位置や微小スポットの位置に違いが見られた。ジャガイモから分離された菌株間では全蛋白質の電気泳動パターンは非常によく似ていたが, いくつかのスポットで違いがあった。
- 日本植物病理学会の論文
- 1983-09-25
著者
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