非放射性標識DNAプローブを用いたカンキツグリーニング病の病原難培養性細菌の検出
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概要
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Greening fastidious bacteria (GFB) (一時的にLiberobacterとも呼ばれている)は, カンキツグリーニング病を引き起こす病原体である。本病原細菌は宿主植物の節部に低密度で存在する。本研究では, 感染カンキツよりGFBを高感度で特異的に検出できるDNAプローブをクローニングによって得た。GFBに特異的に反応する0.24 kb断片を含むクローンをビオチン化ヌクレオチドを用いたPCR法によって標識し, この標識DNA断片をプローブとしたドットハイブリダイゼーションによって, マンダリン, タンゴル, スイートオレンジ, バメロなどの数種カンキツ植物中のGFBを検出することができた。本プローブはアジア諸国から蒐集したすべての感染植物のGFBと特異的に反応したが, 南アフリカから得た植物のGFBとは反応しなかった。本プローブは感染植物中の微量のGFBを検出するために十分な特異性と感度を示し, 特にアジア型グリーニング病の検疫に有効利用できる。
- 1999-04-25
著者
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Su Hong-ji
Department Of Plant Pathology National Taiwan University
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Wu Meng-ling
Department Of Plant Pathology National Taiwan University
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HUNG Ting-Hsuan
Department of Plant Pathology, National Taiwan University
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Hung Ting-hsuan
Department Of Plant Pathology National Taiwan University
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SU Hong-Ji
Department of Plant Pathology and Entomology, National Taiwan University
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