Lispのための新しいオブジェクト配置法
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概要
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この論文は,我々がUtiLispを32ビットプロセッサMC68010/20およびVAXに移植するにあたって導入したオブジェクト配置ならびにタイプチェックの新しい手法について述べたものである.ダイナミックなタイプチェックを提供するLispでは,そのスピードを上げることがシステム全体の性能を高めることにつながる.そのためにはLispオブェクトの構造や配置の方法という基本的なところからの設計が重要である.Uti-Lispは元来スピードを重視し,これら基本的な部分の設計もきちんとなされていた.しかしながら今回我々がターゲットとしたCPUのアーキテクチャは,旧システムが走っていた機械とは決定的な違いがあったため,基本部分の設計からやりなおす必要があった.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-07-15