画像処理手順のエキスパート知識をガイド情報に持つ会話型溶接欠陥識別システム

概要

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画像処理手順に関するシステム開発時のエキスパート知識を積極的に利用した会話型溶接欠陥識別システムを構築した・本システムでは,溶接部X線写真の濃淡画像を入力し,これよりブローホールなどの溶接欠陥を検出し,さらに6種類の欠陥クラスに分類することにより,入力フィルムを4段階に等級分類を行うこと(JIS)を目的としている.また,これを実現するため,溶接境界線や透過度計などのパターン識別も必要とされる.これらの処理モジュールを実現したプログラムにおいて,濃度閾値フィルタサイズ等からなるパラメータが約40個存在する本研究では,これら40個のパラメータの最適設定を可能とする制御モジュールを処理モジュールごとに作成した.制御モジュールには,パラメータ設定に関するガイド情報が登録されており,これらはシステムのオペレータに対し,実行時に提示されるこの会話型制御方式の有効性とともに,本システムでは,パターン形状や寸法が既知である透過度計識別において,モデル制御方式の自動パラメータ制御方式も導入し,会話型のパラメータ制御方式の手間を補強できる可能性を確認した.以上により本論文では,応用システムの高性能化を図るための画像処理エキスパート知識の利用の一方式を,システム構築的に提案した.また,実際的には,処理手順(処理モジュール)を構成する際には,対応する制御モジュールを同時に作成すべきである,というのが本論文の主張点の一つである.
一般社団法人情報処理学会の論文
1988-02-15

画像処理手順のエキスパート知識をガイド情報に持つ会話型溶接欠陥識別システム

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