制御フロー解析によるPASCALプログラム計量システム
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概要
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性能コンパイラは,Pascalサブセットで書かれたプログラムを,制御フロー解析を行うことによって,空間コストおよび時間コストの形で性能計量を行う道具である.プログラム中の独立な径路ごとにその部分の実行回数を表すフロー変数を,システムが機械的に割り当てる.またそれら実行回数を定めている要因を表すフローパラメータを人間があてはめることによって,プログラムの計量が行えるある仮想機械上で必要となる空間および時間の形で計量値を計算したあと,現実の機械から仮想機械への換算の形で最終的性能を示す値を計算する.もともとConnecticut大学で開発されたシステムを,全面的に検討しなおして,より強力で柔軟性のある新しいシステムとして,システム構成の多段階分割,対話型システムの実現,扱えるサブセットの拡大などを含むように開発した.Pascalプログラムの性能の計量だけでなく,複雑度の計量にも使用できるように作ってあり,広くソフトウェア計量支援システムとして使用することをめざしている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1987-04-15