解法を表すプログラム図法の実現性分析
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概要
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プログラム図法はプログラム生産性改善には重要な役割を果たす. プログラムを分かりやすく表現できれば開発チーム内の意思伝達がよくなり誤りの防止と早期発見に役立つ. ここでは, 解法とプログラムを一体化するための図法の考え方とその実現性について論ずる. 従来から使われているフローチャート図法などの手順式記法による図面ではプログラムか解法かの一方しか表せない. これでは, 分かりにくい. 解法を中心とすると, 機能中心となるのでプログラム細部の規定が不明確になる. プログラムを中心とすると, 解法が見えなくなり分かりにくい. 解法とこれを実現しているプログラムとの対応を明快にすれば分かりやすくなる. ここでは, 解法をプログラム構造に整合させプログラムと一体化するという考えに立つ. 解法をプログラムの構成原理である手順に合わせプログラムに取り込む. この操作によって得られた解法は木構造型の階層構造となる. この構造では, プログラムは層を単位としてその流れが層内に閉じるように区切られている. 本論文では, 上の解法と手順を一体化するという着想の実現性を示すとともに, この実現のための基本的な方策-手順の抽象化とデータ記述-を論じ, 技法として具体化した場合に予想される得失を考察し, この着想が有効であると結論づける.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1986-11-15
著者
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