緩減少関数の数値フーリエ積分
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概要
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緩減少関数のフーリエ積分を数値的に求めることは見かけによらず困難な問題である. 本論文では, この積分を効率よく(少ない標本点数で)求めることを目標とし, そのために次の方法を提案する. まず, cosine(sine)関数の数周期分の有限区間で, 被積分関数のチェビシェフ級数展開を行う. 次に, その不定積分を求め, それを用いて相続くcosine(sine)関数のゼロ点間の積分値を項とする交代級数を作る. その交代級数は収束が非常に遅いので, 収束の速いレビン変換を用いて, その収束を加速する. その結果, 10^<-14>の精度積分値をわずか数百点の標本点数で求めることができた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1984-11-15