名義検索システム : 電話番号案内業務への適用
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概要
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本論文は"不特定多数からの問合せを想定した仮名入力漢字ディスプレイ方式の名義検索システム"について述べたものである. 従来の名義検索システムでは, 同音異字名義の問題に対処するため, 漢字を索引キーとして使用していることが多いが, ここでは, 漢字情報を入力しても解が1件に絞れるとは限らないことと, 入力時の操作性を考慮して, 仮名を索引キーとする方式を提案する. まず, 仮名入力方式を採用したために生じる濁音・清音の混同等, 読みのあいまいさの対策を述べる. 次に, 検索解の収束度について調査し, 住所情報等を使用することにより, オペレータがディスプレイ上で容易に検索できる件数に解が絞られることを検証する. さらに, 不特定多数からの問合せには情報にあいまいなことがあるため, システム内で索引キーの自動変換等の処理を行うことが有効なことを示す. 本方式を東京23区内の電話帳のデータ約270万件のうち約78万件を使用して電話番号案内業務に適用実験し, その有効性を検証した. その結果, 以下のことがわかった. (1)1問合せ当りの入力ストローク数は, 平均16ストロークと少ない. (2)1問合せ当り, オペレータの見る検索解の画面数は平均2.4画面であり, 1画面当りの表示件数も平均3.9件と少なく, 解が絞らいる. (3)回答率は従来の案内簿冊を用いた方式よりも向上し, 検索時間も短縮できる見通しを得た.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1983-07-15
著者
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